歌に大事な支えを解説!力を入れる箇所を確認して、歌声を安定させよう♪
歌うときに唯一力を入れる ”背筋の支え” について解説!
歌に大事な支えとは
歌う上で重要なものの一つの支え。
“歌う=お腹に力を入れる” とイメージをする方が多いかもしれませんが、ホーリーボイストレーニングでいう支えはお腹には力を入れません!
お腹の前側ではなく、横から後ろ側にかけての背筋で体を支えてあげることを指します。背筋で体を地面に向かって押す・踏ん張る感覚が近いでしょうか。
声が震える、きれいに響いていない、高い声がうまく出ない、、、支えを意識&習得することで、様々な悩みの解決が見えてくるはず!
ただし、不必要な場所に力を入れることはNG。歌に力みが不要であることを忘れてはいけません!!
”必要な場所だけ力を入れる” 言葉にすると簡単そうですが、思い通りに体を制御するためには慣れるための訓練が必要ですね。
力を入れる箇所の確認方法など、支えについてまとめていきます♪
どこにどう力を入れればいいの?
力を入れる場所としては、腰のすぐ上あたりから側面にかけてです!
…と説明しても、体の内側の使い方は言葉ではわかりにくいですよね。
ですので、以下の2つの例で、まずは支える時の感覚をつかんで力を入れる箇所を確認してみましょう♪
☆応援団が体を反るようにすると…
応援団が声を出すとき、体を反って大きな声を出しますよね。
それと同じような姿勢をすると、腰のすぐ上あたりに力が入っていることがわかるでしょうか。大きく反らなくてもOKです。
手を腰の上に当ててみると、力が入っていることがよりわかりやすくなると思います!
☆重い物を持ち上げようとすると…
少し腰を曲げるくらいの姿勢から、重い物を持ち上げようとしてみてください。
腕は伸ばしたまま腰を入れて持ち上げるようにすると、腰のすぐ上あたりに力が入っていることがわかるでしょうか。もちろん、本当に物を持ち上げなくてもOK!
同じような姿勢で、固定されているものに手をかけて上に引っ張るようにしても同じ感覚が得られるはずです。
支えはどんなときに必要?
☆基本は、声を出している間ずっと!
きれいに響く声に支えは欠かせないものです。声を出している間は、背筋で支える意識を忘れずにしましょう。
声を出す前に準備を整えて、出し終わり(声を切るところ)まで支えきる!
とは言え、特に支えを意識してほしい箇所が以下の2つです!
☆高い声を出すとき
高い声を出すときに力を入れるのは自然な気がしますね。
ただし、上半身や喉などで力んで無理に声を出している人が多いのも事実。
そうなってしまうと、喉に負担がかかりますし、声の響きも変わってしまい、「うるさい」と感じるような声になりかねません。
そこで、背筋の支えを普段より意識して、同じ声の響きのまま高い声を出すのが理想!
力みはNGですが、背筋の支えはいつもの何倍も意識しましょう!!!
支えを意識できるようになるまでの練習としては、高い声を出すのに合わせて体を反らせてみるのがよいと思います♪
また、おしりの後ろで両手を繋いで、斜め後ろに引き下げるようにするのも支えのイメージをつかむ方法のひとつです^^
☆小さい声を出すとき
意外と思うかもしれませんが、小さい声を出すときにも支えは必須!
というよりも、小さい声を出すときに支えを忘れてしまう人が多いと言った方がよいかもしれません。
”声を出している間はずっと支える” のが理想なので、忘れがちな時にこそ意識していただきたいのです!
・自分の小さい声に「何か物足りない」と思ったことはありませんか?
・小さい声だと音程が不安定になったり声が震えたりすると感じたことはありませんか?
・”小さい声=ささやく” がクセになっていませんか?
それもひとつの表現手段ですが、小さくてもまっすぐきれいに響かせた声もとても魅力的なものですよ^^
意識できるまでの練習としては、重い物を持ち上げようとする状態のまま小さく声を出してみるとよいと思います♪
無理に重い物を持ち上げようとしたり、腰に痛みを感じるような体勢は避けてくださいね。
あくまでも、支えて声を出す感覚をつかむまでのトレーニングですので、腰のすぐ上あたりに力が入る程度で十分です^^
筋トレも兼ねた「Zブレス」が支えを進化させる!
どこに力を入れるのか、支えの感覚がつかめたらぜひ意識してできるようにステップアップしたいですね!
そこでオススメなのがZブレス。レッスンの最初にも必ず実施しています。
”Z” の発音で勢いよく息をはくトレーニングなのですが、息だけを勢いよく「スー」とはいているところに声も合わせて出すイメージです。
はっきり「ず」と発音する必要はなく、大きな声もいりません。勢いよく息をはくことにだけ着目するくらいの気持ちでOKです。
すると、自然と支えの場所に力が入りませんか!?
正しくできるとなかなか疲れると思いますが、筋トレのつもりでZブレスをしてみてください!
歌う前のウォーミングアップに取り入れるのも効果的ですよ♪
Zブレスをしたまま音階を変えていけそうな方は、そのまま音階練習をしたり、曲を歌ってみるとより有効な訓練になります^^
歌に大事な背筋の支え。意識して支えられるようになることを目指してみてください♪
ホーリーボイストレーニング(東京,新宿,渋谷)
全日本ボイストレーニング協会

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